安土桃山時代、千利休が完成させた"侘び茶"は数百年もの歳月の中で消えることなく伝えられてきた日本の総合伝統芸能です。
陰陽五行の宇宙観、四季の移ろいや花鳥風月を愛でる自然への感性、茶碗や 茶器釜や床の掛軸などに対する美意識と観賞眼、また建築や造園に対する心の在り方はもとよりおもてなしの茶懐石や花や香への思い入れ。さらには禅の精神世界に至る全てを網羅した、世界に誇るべき日本の文化ですので、それを一から学び極めていくことなど一朝一夕にできることではありません。
お茶席でじっと正座を続けるのもなかなかつらく、ついつい遠い所のことと考えてしまいがちです。
しかし、しっとりとした風情の露地や簡素な美しさのお茶室のたたずまいなどは、日本人特有の感性を刺激し、清らかさ、はかなささやけしと云った幽玄へのいざないは祖先からのDNAの心をひきつけてやまないものです。
明治から昭和初期の数寄者と呼ばれていた実業家達の茶の湯は歴史伝統の中に深く根をおろしていたようですが、一方では既成の概念にとらわれない趣味的要素の濃い自由闊達なものであったそうです。
”箒庵”では「格調高く作法通りちゃんとやってみたい・・・、でもその前にチョット練習を・・・」と思われている方や、「自分なりのお茶事を考えたので実行してみたい」と考えていらっしゃる方、「お稽古始めたばかりだけど、お茶って大好き!」 と感じてしまった初心者の方々にもっともっと親しんでいただき、「お茶って楽しい」を実現していくお手使いが出来たら嬉しいと思っております。
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